投資家情報

投資家の皆様へ

投資家の皆様には、平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、当社グループは、9月末をもちまして第98期の中間決算を行いましたので、決算の概況をご報告申し上げます。

2023年12月
代表取締役社長 小川 和夫

代表取締役社長 小川 和夫

当中間連結会計期間の決算の概況

当中間連結会計期間(2023年4月1日から2023年9月30日まで)におけるわが国経済は、コロナ禍による活動規制からの本格的な緩和により緩やかな回復基調ながら、資源、原材料価格高の長期化並びに物価高などの下押し圧力があり弱含みで推移しました。

このような状況の下、当社グループにおいては、原材料価格の高騰に伴う販売価格改定並びに国内外の新たな機能性商材の取引拡大に引続き注力いたしました。
また、コロナ禍による社会活動規制からの緩和が徐々に進むなかで経費支出の効率化に努め、収益の確保を図りました。

これらの結果、売上高は126億8千9百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は1億1千3百万円(前年同期比25.4%減)、経常利益は1億8千万円(前年同期比21.6%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1億1千7百万円(前年同期比13.6%減)となりました。

事業セグメント別の概況は次のとおりであります。

科学事業

土木・建材資材関連分野

土木関連分野では、道路舗装用改質剤は増加しましたが、地盤改良及び環境負荷軽減セメント用並びにコンクリート二次製品用の添加剤が減少し減収となりました。
建材資材関連分野では、建材ボード用薬剤が大幅に伸長しましたが、発泡断熱システム用輸入難燃剤や各種添加剤が低迷し減収となりました。

情報・輸送機器関連分野

情報関連分野では、LED関連材料並びに電池関連材料の低迷はありましたが、ディスプレイ用材料と半導体関連材料の伸長があり前年並みで推移しました。
輸送機器関連分野では、車両用成型品の減少により減収となりました。

日用品関連分野

日用品関連分野では、プラスチックレンズ関連材料の減少はありましたが、清掃用品材料の伸長により増収となりました。
フィルム関連分野では、生鮮野菜、チルド食品及び冷凍食品用包装フィルムの販売が引続き伸長し増収となりました。

化学工業関連分野

繊維関連分野では、工業繊維用薬剤の減少により減収となりました。
化学工業関連分野では、工業用成型材料の一部及び樹脂合成用輸入化学品の減少があり大幅な減収となりました。

これらの結果、科学事業セグメントの売上高は103億6千2百万円(前年同期比1.5%減)、営業利益は2億円(前年同期比6.3%減)となりました。

建装材事業

住宅用部材関連のコロナ禍からの需要持ち直しなどにより、造作部材、建具、キッチン関連が伸長し、成形用樹脂の新規採用もあり増収となりました。

これらの結果、建装材事業セグメントの売上高は23億2千6百万円(前年同期比7.8%増)となりましたが、収益面では品種構成の悪化があり、営業利益は2千6百万円(前年同期比35.5%減)にとどまりました。

今後の見通し

国内経済は、コロナ後の個人消費の本格回復によるプラス基調が期待されますが、前述のような下押し圧力があるうえに、直近では中東における軍事衝突の長期化と拡大懸念も加わるなど、先行きの不透明感が更に増してきております。

このような状況の下、当社グループは、海外を含めた新規市場の開拓、新商品の展開などの優先課題に、総力を結集して取り組んでまいる所存であります。

投資家の皆様におかれましては、変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。