投資家情報

投資家の皆様へ

投資家の皆様には、平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、当社グループは、9月末をもちまして第100期の中間決算を行いましたので、決算の概況をご報告申し上げます。

2025年12月
代表取締役社長 小川 和夫

代表取締役社長 小川 和夫

当中間連結会計期間の決算の概況

当中間連結会計期間(2025年4月1日から2025年9月30日まで)におけるわが国経済は、猛暑特需の一巡や原材料・物流コストの高止まりが続き、仕入単価上昇の影響による販売単価への転嫁の遅れなど企業収益の下押しもありましたが、堅調な建設需要やデジタル投資の拡大で上向き傾向が続きました。このような状況の下、当社グループにおいては、国内外の新たな機能性商材の取引拡大に引き続き注力いたしました。

これらの結果、売上高は132億7千7百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は2億3千万円(前年同期比62.9%増)、経常利益は2億9千3百万円(前年同期比38.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は4億7千5百万円(前年同期比256.3%増)、対前年同期比で増収増益となりました。

主な増益要因としましては、政策保有株の売却益及びグループ各社の売上高増ならびにコストの適正化を推進したことが寄与しました。

事業セグメント別の概況は次のとおりであります。

科学事業

土木・建材資材関連分野

土木関連分野では、土壌改良材原料の増加はあったものの、道路舗装材用改質剤が減少し大幅な減収となりました。
建材資材関連分野では、建材ボード用薬剤、住設機器用部材ならびに成形材料等が伸長し大幅な増収となりました。

情報・輸送機器関連分野

情報関連分野では、粘着剤用基礎化学品や電子機器用絶縁材料等が堅調に推移し前年並みとなりました。
輸送機器関連分野では、自動車部品用材料や搬送機器関連材料及びモーター用含浸樹脂が伸長し大幅な増収となりました。

日用品関連分野

日用品関連分野では、トナー用原材料や保湿材用薬剤の伸長があり大幅な増収となりました。
フィルム関連分野では、チルド食品及び冷凍食品用包装フィルムは堅調に推移しましたが、生鮮野菜用包装フィルムが減少し減収となりました。

化学工業関連分野

繊維関連分野では、工業繊維用薬剤のスポット販売があり大幅な増収となりました。

化学工業関連分野では、水処理剤用輸入化学品ならびに各種機能性樹脂が伸長し増収となりました。

これらの結果、科学事業セグメントの売上高は115億7千万円(前年同期比9.0%増)、営業利益は3億6百万円(前年同期比54.3%増)となりました。

建装材事業

造作関連製品は堅調に推移しましたが、住宅用関連製品の出荷が低調で減収となりました。

これらの結果、建装材事業セグメントの売上高は17億7百万円(前年同期比24.2%減)、営業利益は3千2百万円(前年同期比43.6%減)となりました。

今後の見通し

国内経済は、建設需要の増加やAI関連の設備投資の拡大により上向き傾向であるものの、前述のような企業収益の下押し圧力があるうえに、米国の利下げや関税の影響も含め、当面横ばい傾向での推移が見込まれます。

このような状況の下、当社グループは、海外を含めた新規市場の開拓、新商品の展開などの優先課題に、総力を結集して取り組んでまいる所存であります。

投資家の皆様におかれましては、変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。